引用元:Qruppo公式サイト
評価: B+
かつての敵側に回って燃える展開!
■作品の基本情報 (敬称略)
発売:2019年7月26日
メーカー:Qruppo
シナリオ:倉骨治人・神近ゆう
原画:浮丸つぼね・如月千幸
■キャスト(敬称略)
冷泉院 桐香・・・・・・・・花澤さくら
糺川 礼・・・・・・・・・・水野七海
女部田 郁子・・・・・・・・倉田ありあ
渡会 ヒナミ・・・・・・・・飴川紫乃
片桐 奈々瀬・・・・・・・・柳ひとみ
畔 美岬・・・・・・・・・・こはる凪
橘 麻沙音・・・・・・・・・そらまめ。
琴寄 文乃・・・・・・・・・沢野ぽぷら
業界に衝撃を与えた前作から1年、装いは新たになってませんが続編の登場です。
前作グランドルートからの続きの新展開と各ルート後のアフターという構成で、かつてはメインヒロインでなかったSSビッグスリーの面々がヒロイン昇格となれば前作ファンは間違いなく続きが見たくなるでしょう。
公式HPなどで導入を見ればわかりますが、オナホが気持ち良すぎてシゴく手が光の速さを超えて並行世界へ転移という、なろう小説も真っ青の展開ですがこの作品のファンであれば全く気にならないでしょうし気にしたら負けです。
ちなみに、タイトル的には「2」と名乗ってますが、個人的にはFD以上2未満といった感じ。多分、前回が大ボリュームだった反動でそう感じるだけで、本作もボリュームはたっぷりあってそこいらのフルプライス作品を凌駕していることは間違いないでしょう。
また、本作から対応OSは64bitのWindowsのみとしており、メモリも4GB以上必須となっていて、XPの頃からのエロゲユーザとしては時代の流れを感じずにはいられません。
メモリ4GBもどこに使っているのかというと、前作以上に戦闘シーンの演出に動きを出しているので、そこは前作レビューに記載した通り逃走・闘争シーンに不満があった私としては改善されていることに期待です。
「2」ということで、感想も前作のネタバレは不可避。それもあって、今回は全面的にネタバレありで書いていくので見たくない人はブラウザそっ閉じでお願いします。
■シナリオ
本作も日常シーンで飛び出すモブの馬鹿げたセリフは健在です。恒例の「孕めオラ」にもバリエーション持たせてきて、感心すると同時に力のいれどころに軽くイラッとします。(褒め言葉)
前作各ルートのアフターはもちろん見たかったんですが、やはりメインはグランドアフター後のSSルートとも言うべき並行世界ルートでしょう。前作時点で既にヒロインだった ( 主観による誇張 ) SS兼風紀委員長の礼先輩は元より、ルーツはなんとなく見えているんだけど底を見せなかった桐香、事情があるにせよ現実にいたらはっきりいって狂人でしかない郁子も掘り下げられて新たな魅力を大いに見せています。
また、導入は相変わらず何言ってるかわからないレベルの出来事が起きてますが、かつての敵側に回ってみたらそこにも正義は確かにあった、、なんて燃える展開間違いなしですよこれは!
SSルートは、共通があって途中の選択肢を選ぶと一部選択キャラの演出が増えながらも並行世界内では同じ結末を迎え、元の世界に戻った後に各キャラ個別展開という流れなのですが、共通の山場が盛り上がること盛り上がること。
前述の通りの敵側に回ったからこその展開でかつての仲間を取り戻すところもさるものながら、前作2nd OPを再現するシーンがあるんですが、そのシーンは体が震えます!!
さらにはアサちゃんとの兄妹の絆を見せつけられようものなら、家族ものスポーツものに弱い私は涙が….
そんなこんなでいよいよ元の世界に戻ろうとするんですが、そのシーンは誰かツッコめよというほど大変なことになってます。
詳細は伏せますが、、真面目な話してるけどやってることおかしくない??シリアスだけど尻アスだから問題ないってか!?
・・・さて、元の世界に戻ってからの部分は個別ルートの感想として後述しますが、別角度の感想としては前作で個人的に好きじゃなかった戦闘シーンも、頻度自体が減った、ワンパターン展開も減った、視点が変わった、演出が増えた、前作で体験済みで期待してなかった、のどれかもしくは複数が影響してなのかそれほど気になることはありませんでした。( それでも冗長に感じることがなくはない )
もう1点気になった事と言えば、体感なので本当かどうかわかりませんが、全体的にパロディが増えたかな?某なろう系小説でまとめ掲示板でネタにされてたような効果音の文章化だけの戦闘シーン的なネタには爆笑しましたが、知らない人には伝わらないだろうなぁ。
まぁそんなわけで、メインの並行世界編共通に関して述べてきたわけですが、ここから個別ルート感想として、前作アフター含めてイきたいと思います。
ルート毎感想 (クリックで開閉します→)
■CG
前作と変わらずですね。個人的に大好きだったのはスス子に嫌な顔されながら見せてもらうアレです。でもこれを見て思いましたけど、全体的に下着に色気がないような。。
■キャラクター
前回同様、今回もメイン・サブ・モブを問わず演じられた方々には万雷の拍手を送りたいと思います。あの頭のおかしい設定の中で世界観を確固たるものたらしめる演技には感謝と称賛しかありません。
一つ気になったのは、モブで声に特徴がある人を使いまわすと目立ってしまって、また出てきたけど同じキャラクターだっけ?みたいな錯覚を起こしますウサ。
一度気になってしまったから余計にそう思っているだけかもしれませんウサが。
メインどころのキャラクターについては今回も一言ずつで。
淳之介:相変わらず一言で切って捨てる突っ込みは最高
ヒナミ:メインルートが少ないからか、もっとバブみを!!
奈々瀬:淳之介の相棒。アフターでポンコツ開花&お母さん。
美岬:デブ
麻沙音:辛辣な突っ込みの冴えよ
桐花:ダメ可愛さで、照れのシーンで、文乃に迫る萌を発揮
礼:幸せになってもらいたい人No.1. 個別ルートに救いがあって本当に良かった
郁子:実は一番常識的な女の子.でもノーパン.
文乃:ドM正妻。むべむべ。
仁浦:シリアスキャラが一転してギャグキャラのテンプレだけど正解
スス子:スス子とのすっすすルートはどこですか? → 祝!! 100円でスス子アペンド 発売!!
シューベルト:データにない
凛:とことんクズ
■エロス
前作よりもエロく感じたのはなぜだろうか?SSの面々の真面目なHが良かったのか、各アフターとは言えショートストーリー的なものだったからシーンに力を入れていたんだろうか?
スス子ルートはよ。
水引ちゃんはちょっとどうなの? え、やるの?
・・・そっちの性癖がないことを確信できたのは収穫。
■ボリューム
前作と比べてはいけないですが、単品としてもそれなりにボリュームはあります。
ただ、各アフタールートが別々にあるからなのか、大ボリュームだったという意識はありません。
■クオリティ
前作同様モブのセリフまで細かい芸が仕込まれているのは流石です。戦闘シーンも演出増やして飽きさせない工夫がされているのは〇。
今回もシーンバック機能がないのはちょっと残念。また、一部言い回しを間違えていたり背景がテキストと合っていなかったりといった、ちょっとした部分に確認漏れがあったのはマイナスポイント。
こちらも前作同様の感想ですが、作品内に留まらずラジオや一部没シナリオの公開、イベント開催等精力的に活動されている点もクオリティとは言わずともメーカーのやる気を相変わらず感じます。
次回作にも期待大のメーカーです。
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