抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?

引用元:Qruppo公式サイト

評価: B+
18歳未満お断りだからこそできる表現の

ある意味限界値!

■作品の基本情報 (敬称略)
発売:2018年7月27日
メーカー:Qruppo
シナリオ:倉骨治人・神近ゆう
原画:浮丸つぼね・如月千幸

■キャスト(敬称略)
渡会 ヒナミ・・・・・・・・飴川紫乃
片桐 奈々瀬・・・・・・・・柳ひとみ
畔 美岬・・・・・・・・・・こはる凪
橘 麻沙音・・・・・・・・・そらまめ。
琴寄 文乃・・・・・・・・・沢野ぽぷら
冷泉院 桐香・・・・・・・・花澤さくら
糺川 礼・・・・・・・・・・水野七海
女部田 郁子・・・・・・・・倉田ありあ

『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』
初めてこのタイトルを見た時、なんだこれ? タイトルでオチつけたい抜きゲーの1種か何かか?と思って内容も見ずにスルーしたことを覚えてます。
当時仕事が忙しく、趣味・娯楽からは距離を置いていたこともあり、次にこの作品の名前を見たのは年が明けた2019年。毎年恒例で美少女ゲーム年間優秀作品を上げるようなサイトで二度目の邂逅となりました。

「ぬきたし」

2018年最高のダークホース、一見バカゲーのようで実は燃えゲー、ライターは頭がおかしい 、等々の感想が並び、必ずしも絶賛一辺倒というわけでもありませんでしたが、多くの人々がコメントを寄せていることからも非常に注目を集めた作品であったことは明白です。
そこまで注目を集めた作品であるならばと、早速購入しプレイしたところ開始5分で数ある感想の一端に触れました。
「・・・バカだろ。」(褒め言葉)
これフルプライスで大丈夫?どうやって着地するの?妄想オチ?
と不安を覚えつつも、緩急つけて繰り出さる頭の悪すぎるセリフに笑わされ、時に凝った言い回しに関心させられ、与えられた環境の中で展開するドラマには感情を揺さぶられるなど、終わってみれば大満足の作品でした。これがあるからエロゲは止められない。

本作品は低迷が叫ばれるこの業界、特にフルプライスのパッケージ作品においても新規ユーザを多数取り込んでいるようで、各所で盛り上がりをみせています。
賛否はあれど、大ボリュームは流行らない、ヒロイン (サブ含め) は処女でなければならない等の一部凝り固まった業界の常識に逆行しながらも人気を博し、その常識に風穴をあけた作品として歴史に名を残したのは間違いないでしょう。

■シナリオ
セックスをしないことが校則違反・条例違反になる通称「ドスケベ条例」によって、日常的な変態的交尾が許可されている島「青藍島」。そこに転校してきた誇り高き童貞で処女厨の主人公が、規律を守らせようとする風紀委員や生徒会から己の童貞を守るために日夜奮闘する物語です。
・・・何を言っているのか自分でもわかりたくないような、まるで性に興味を持ち始めたばかりの小学生が考えたようなこの頭の悪い設定が根幹にありながらも、その環境を壊すことなくまじめにドラマを展開しまとめきったシナリオは秀逸。日常シーンは特に馬鹿げたセリフが飛び交う中で5分に1回は「孕めオラ」って聞こえてきます。(かなり誇張)
また、セリフ内には様々なパロディが含まれていましたが、漫画・アニメに限らず無駄に歴史や政治・経済・文学に絡めてる部分等もありその落差が嵌る人には嵌ります。漫画のパロディにしても、知ってる人は知っているというものは少なめにされており、逆に誰もが知ってそうなものが多く、某麦わら帽子の船長のあのパロディには大爆笑しましたが、攻めすぎててユーザ側が不安を覚えそうです。
反面、受けつけない人はあらすじの時点で受け付けてないと思いますが、それを乗り越えプレイした人でも上記日常シーンは作品を構成する少なくない要素として存在するので、後悔したくない人は体験版や公式Twitter などでノリを確認することをお勧めします。

また、前述の通り主人公が童貞を守るために逃走 or 闘争するシーンなんかがあったりするんですが、う~ん、、、ここもちょっと合う合わない人出そうです(ちなみに私は合わなかったです)。
根幹設定からしてある意味ファンタジーなんだから、そこだけ現実求めるのはおかしいという意見もわかるんですが、ご都合にしてももう少し説得力持たせてほしかったし、描写がわかりづらいと個人的には感じました。
ここからはちょっとネタバレあり・毒舌ありのルート毎の一言感想を。

ルート毎感想 (クリックで開閉します→) ■ヒナミルート
ロリと見せかけて実はバブみたっぷりだったヒナミの魅力が詰まってます。バブみのあるロリがこれほどの破壊力を秘めているとは!
あと、人によってはこっちがヒロインじゃね?と思わせるくらいがっつり感情移入させられるSS兼風紀委員長 糺川礼のルートでもある。
巷で噂のドスケベ音頭が聞けるのもこちらのルート。

■美岬ルート
もはや狂気。開発者は美岬推しなのかと思うくらい特殊演出盛り込まれてます。
皇族の下りは作中最も笑った。(不敬)

■奈々瀬ルート
淳之介の過去が明かされ、相棒はやっぱり奈々瀬だよなと再確認できるんですけど、他ルートに比べて圧倒的につまらない。ワンパターンの脱出劇何回やるんだよ。

■グランドルート
文乃可愛いよ、文乃。でも、後半怒涛の糞展開で目が点。

■CG
見ればわかりますが、味のあるキャラクター達なので評価はわかれそう。
一部裸とか手の周辺はちょっと気になる

■キャラクター
メイン・モブを問わず、まずは演じられた方々に賞賛をおくらずにはいられません。
あの狂気ともいえるキャラクター・セリフの数々を演じ、ぬきたしの世界を確固たるものとしています。
一部モブは立ち絵がなくてもキャラクターが確立していたりするのも個人的には嬉しいポイント。
各メインキャラクターの感想は一言ずつで。

淳之介:基本的に熱い。一言で切り捨てるつっこみの切れ味が最高
ヒナミ:ロリだけどみんなのお母さん。これがバブみか…
奈々瀬:見た目ビッチだけど淳之介の相棒。レビューの為にやり直した時にそこかしこで垣間見える健気さと言ったら
美岬:オチ担当。でも実はメーカー推し?
桐花:一途
礼:苦労人。幸せになってもらいたい人No.1
郁子:率直に言って狂人。美岬と並べたらカオス
文乃:本作最高に萌える。むべむべ。

■エロス
設定からしてちょっとどうかしている割りに、エロさというよりはバカさに振り切っているので実際のシーンは思ったほどではないという感想になる人が多くいそう。
シーン鑑賞数としては多いんですけど、う~ん、、、
普段エロをエロとも思わないような人たちがまじめにエロくなっているところはギャップもあって良い感じです。

■ボリューム
かなりの大ボリュームです。レビューをするためにボイスを聞きながらやり直したら35時間前後かかって、レビューの間隔が1週間空いてしまうほど。
前述の通り、業界的にはボリュームがある作品は忌避される傾向にありますが、日常パートは各所でネタとイかれたテキストぶっこんでくるので飽きずらくなっていると思います。
ただし、個人的に逃走・闘争シーンは好きになれない部分もあって冗長に感じました。

■クオリティ
メインはもとより、モブのセリフにいたるまで細かい芸が仕込まれていて、丁寧につくられている印象を受けます。セリフ途中の表情変化もあっていい感じ。
そこかしこに面白いシーンがあるので、バックログからのシーンバック機能があったら尚良かったです。
原画については好みがわかれるところなのでそこは置いたとしても、一部キャラクターの立ち絵はそれでいいのかっていうのがないこともない。
また、作品内に留まらずラジオや一部没シナリオの公開、イベント開催等精力的に活動されている点もクオリティとは言わずともメーカーのやる気を感じます。

一部気になる部分があるにしても、これだけの話題作を世に送り出してくれたメーカー及び製作に係るすべての人に感謝を述べたい作品です。


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