ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう

©ALICESOFT

評価:A
気づいたら50時間経ってた

■作品の基本情報 (敬称略)
発売:2020年11月27日
メーカー:ALICESOFT
シナリオ:ダイスころがし
原画:魚介

■キャスト(敬称略)
ポルノ・・・・・・・・・東シヅ
キラキラ・・・・・・・・飴川紫乃
ALyCE ・・・・・・・・・小波すず
菊千代・・・・・・・・・夏樹柑菜
メディコ・・・・・・・・百千るか
アンテナ・・・・・・・・金松由花
ザッパ・・・・・・・・・野☆球
虎太郎・・・・・・・・・谷根千

ALICESOFTの作品と言えば、商業作品ではかなり少数派といえる遊べる美少女ゲームではないでしょうか?(もちろんそれ以外のいわゆる普通のADVもあります)
その中でも最も有名なのは、やはりランスシリーズであることに異論がある人は少ないでしょう。
長年続いたランスシリーズも、2018年にはついにランス10で完結を迎えたことはまだ記憶に新しいところです。「ランス10を最後に美少女ゲームから引退する」という宣言も各所で見受けられ、この作品・メーカーは多くの美少女ゲームユーザにとって大きな比重を占めるものでした。
そんなランスシリーズが完結した今、ALICESOFTは終わったと心無いユーザの声も一部聞こえてきましたが、そんなことは全くありませんでした。

私はいわゆる普通の美少女ゲームに対して一部のユーザが発する、ただ読むだけでどこがゲームなの?いつまで経っても進化がない、などという感想は持っておりません。それはそういうジャンルであり、一つの形式だからです。ただそれはそれとして、遊べる美少女ゲームも大好きです。しかも、18歳未満お断りだからこそできる表現とゲーム部分の素晴らしい融合があった時、その感動や興奮はコンシューマゲームでは味わえないものがあります。
シンプルだけどハマると時間を忘れるゲームパートと、一見明るく見えるけど内容はちょっとアレなアドベンチャーパート、そしてエロスが十分に楽しめる本作は、遊べる美少女ゲームの真骨頂で、これがあるから美少女ゲームはやめられない。
そんな感想を間違いなく抱かせる、2020年発売作品ならこれをやれと確実におすすめできる作品です。

ここに作品レビューを書くときは、基本的に全ルートをプレイした上でと考えている私ですが、本作につきましてはやりこみ要素等々含めると大分時間がかかりそうですので、1週目終了時点での感想となりますことをご承知ください。
また、若干のネタバレ・攻略に関連する発言等があるかもしれませんので、ネタバレを気にする方はご遠慮いただけますようお願します。

■シナリオ
前段の感想でも少し触れましたが、明るく見えますけどやっていることと話の舞台となる「亜総義市」の環境は、はっきり言って最低です。
特に、抗亜と掲げつつ人を攫ってきて売春をさせている主人公達の活動の一部は決して許されるものではありませんし、攫われた人達にしてみれば主人公達こそが超弩級の悪党です。一応悪事を働いている自覚はあるのが救いですが、ここが許容できない人には本作は向いていないでしょう。
また、ジンザイとして女性に売春をさせる判断もなんだかブレブレな気がするので、ご都合だなと思う人もいないことはないと思います。(未熟さやエゴという解釈もできるとは思います)
その分というと変ですが、主人公達も悪党なんだから逆に乱暴される結果になっても気にせず楽しめ、、、げふんげふん。
なんだかんだ悪事を働いてますが、メインのストーリーだけ追っていれば話自体はシンプルで、無駄なシリアス展開とかストレスもなく楽しめるエンタメ作品になっています。
それとは別に、本作では遊べるゲームとして、ユニークヒロインや各キャラクターのフィーリング値で展開されるストーリー、お約束の敗北シーンなどもあって本筋ではないけど楽しめるちょっとテイストの違う小話的な横道もありますので、好きなキャラクターだけ追ってみても楽しいと思います。
ちなみに私の1週目はアンテナエンドを迎えました。

■CG
ボリュームはたっぷりありますが、8割はエッチシーンのCGです。色々なシチュエーションがあり、また塗りも素晴らしくて非常に眼福なんですが、個別エンディングのラストシーンがSD絵だったのはアンテナだけ?他ヒロインのエンディングだったらそんなことはないのか少し心配しています。
好きなCGを上げるなら、今のところでは菊千代のエロ下着が僅差でNo.1のおススメです。白ガーターが最高でした。あとは、基本的にメディコの大きい胸とアンテナの程よい大きさの胸は全体的に大好きです。
また、本作はとにかく立ち絵のバリエーションが豊富です。キャラクター数も多くて、そういう意味でも多いんですが、1キャラクターで20を超えるパターンもザラで、これ採算とれるの?ってこっちが心配になるくらいです。
そういう状況なので、一枚絵ではなくても画面が新鮮でにぎやかで色々な表情を見れるのが本当に素晴らしい。

■キャラクター
CGの項目で述べた通り、とにかくキャラクターが多いです。
敵味方、サブメイン含めていい味だしているキャラクターが多いため、細かく感想述べていったらとんでもない量になってしまいそうなので、ヒロイン+α で軽めにしておこうかなと。
尚、一番好きなモブはエンディングのワンちゃんのニュースでテンションがガラッと変わるアナウンサーです。

◇ポルノ
常にクマをからかっている、見た目ロリっ子中身はちょっとおねーさん。淡々とエロいシーンに臨んでいる、からのクマに対する感情出てきたエロスシーンのギャップが個人的大好きポイント。ロリ属性持ちではない私もなぜか惹かれる艶があるのはCV. 東シヅさんのなせる演技の素晴らしさからか。

◇キラキラ
一見ギャルだけど中身は真面目のギャップが好きな人に刺さりそう。他ヒロインが濃すぎて比べてしまうとちょっとパンチにかけるかも。普段強気なあの娘のビビりエロスシーンは好きな人は大好きでしょう。

◇メディコ
個人的本作エロスNo.1。あのキャラクターであの胸はそれだけで優勝。エロシーンについてはちょっと言いたいことあるけどそれは後に回して、ちょっと舌ったらずというか、不思議なタメと不意に入る方言 ( 奈良?) が良き。乱暴されても薬で乱れてしまうシーンが個人的現時点でのメディコのクライマックス。

◇アンテナ
小柄な電波系(リアル) 天才娘。得意分野は饒舌だけど、性的な方面の話はすごく恥ずかしがるところがツボ。恥ずかしがりながらも徐々に積極的になるところがいいですね。CV. 金松由花さんが可愛らしすぎて思わず最初の攻略ヒロインに選んでしまいました。ちょっと話ずれますが、本作でCV. 金松由花さんヒロインに興味を持った方には少し昔の作品ですがシュガスパのオトメは是非ともおススメしたいです。

◇菊千代
まじめ娘がエッチシーンになると変態プレイという王道を完備。ヒロイン勢では第2位の大きさの胸から繰り出されるエロシーンに思わずにっこり。唐突に見せるわずかなデレの破壊力たるや必見です。

◇ALyCE
精神面は完全幼〇。CV. 小波すずさんの演技も相まって中身のロリ度は限界突破しているため、全国の幼〇好きは大歓喜間違いなし。もちろん可愛いし良いと思うけど、自分が幼〇大好き人間ではないことを確認できて本当に良かった。(安堵)
やはりキャラクターの精神面が嗜好に与える影響のほうが大きいのか、新しい幼〇の可能性を見た気がします。
ポルノとは外見と精神面が反転している対比が面白い。

◇終名
本作屈指の悪。CV. あかしゆきさんの悪役演技は見ごたえ十分。さんざんやらかした後の末路はご想像の通りで2重の意味ですっきりです。

■エロス
内容が内容なので、きっとご期待に沿えるものがございます。ユニークヒロインも含めてシーン数はかなりの数。シチュエーションも豊富で、ヒロインだけ見てもイチャイチャから敗北エッチまでと幅広いニーズに対応。CGも素晴らしくて非常によいんですが一つだけ言いたい。・・・もっとおっぱいを攻めろよ!!!メディコを始め胸の大きいキャラクターはかなりいるんですが、胸を攻めるシーンはほぼないとかどういうこと!?おっぱいは遊びじゃねーんだよ!!!
メインヒロイン陣は各10シーン前後ありますし、ユニークヒロインとその他シーンもございます。ミスさんが少ないのは悲しみ。。

そしてこれは大事なことですが、本作のエッチシーンは声優さんが皆さんお上手でみんなエロい。ディレクションもよいのかもしれません。たまに見かける日常シーンはいいんだけど、エッチシーンになると確かにセリフ自体はそういうセリフになっているけどエロくないよね、、、みたいなことはございません。18歳未満お断りでせっかくこういうシーンがあるのだから、全ての作品がこうであってほしいものです。

■ボリューム
1週目で237日までやりましたが、それで50時間くらいです。状態としては、ユニークヒロインイベントは全回収、全滅エッチ未回収、手遅れエッチは8割回収、ナユタメンバーのフィーリングイベントは7割から8割回収、マップ探索率は8割から9割、レベルは40前半です。時間だけ見ると長く見えますが、途中ダレることもなく最後まで熱中してプレイできました。冒頭でも書きましたが、本当は全ルート攻略してから記事書くのを基本としていますが、周回と全キャラ確認するともっと時間がかかりそうなので一旦1週目で書かせてください。もしかしたら、あとで加筆・修正はするかもしれません。

■ゲーム
ジンザイに売春をさせてお金を稼ぐハルウリと、ジンザイを捕まえるヒトカリ & ストーリー上必須な戦闘パートがあります。
ハルウリは後半になってお金や施設が充実してくるとやや作業的になりますが、そこに至るまではジンザイの育成方針や運用、施設の拡張順番などで悩んで楽しいです。また、ジンザイやコキャクには簡単なプロフィールや属性があったりして、キャラに思い入れが出るものも面白いところ。そこに慣れてくると雑に扱っちゃったりする心の動きもなんだか現実にありそうで、意外と考えさせられます。
ユニークヒロインを中々切り捨てられないけど、育ててきたジンザイも手放したくない葛藤とか、お気に入りジンザイに無駄に研修してみたり(笑) 楽しみ方は色々です。
ちなみに、ジンザイとコキャクは自作のデータを取り込んで登場させることもできるそうで、まだ試してないですけど余計思い入れでそうですね。実際の作り方に関しては、ドーナドーナのインストールディレクトリ内にある「おまけ」フォルダの中の「ドーナドーナニイレタイ.txt」を参照してください。( ただし、この機能はサポート対象外)
尚、2週目特典としてナユタメンバーを男女問わずハルウリできるんですが、処女マークに爆笑して真っ先にザッパと虎太郎の処女(笑)を奪ったことご報告いたします。( その際のボイスは必聴です。)

戦闘パートはレベルやキャラの連携を考えないごり押しをしようとするとあっさりやられたりする程度には歯ごたえあります。
最終的なナユタのメンバーは10人くらいになるので、キャラの好みと使い勝手でレベルに偏り出るかもしれません。できるだけ万遍なくあげようとやってましたが、ALyCEとか性能がピーキーなのでレベル上げるまで辛いとか、ジョーカーがいまいちだとか。。あと戦闘パートのモーションも各キャラの個性がよく出てるし綺麗に動くのが楽しい。
また、HPが少ない状態から大ダメージでやられると衣装がやぶれるギミックなど細かい拘りが素晴らしい。
この戦闘パートとハルウリが絶妙な難易度でうまく絡まってくるので、ハマるとずっとやってられます。

■クオリティ
まずは基本的なコンフィグや演出・機能回りについて、普通のADVとは違うのでセリフ途中の表情変化やバックログからのシーンバックのようなものはありません。ただ表情変化のほうは、立ち絵自体の動きやパターンが膨大でシーンに合わせて変わるので気になることはありません。立ち絵鑑賞機能でその膨大な立ち絵を是非見てみてください。サウンドの個別キャラの変更なし、珍しいものではエッチシーンの表示やボイスをオフにするNSFWという設定があります。ゲーム部分だけ楽しみたい人や強姦シーンが苦手な人にはよいかもしれません。ただし、これをONにしていると話が飛ぶ可能性もあるので要注意です。たまにありますが、回想画面でOPとEDが見れるのは地味に嬉しい機能。
尚、本作には実績(トロフィー) が搭載されているので、それを確認できるページもあります。また、実績画面でトータルプレイ時間が確認できるものありがたい。パッケージ版にはDMMのダウンロードカードも付属します。
私は「ポルノ抱き枕カバー付き豪華版」を購入しましたが、別売の「アリスサウンドアルバム Vol.33」とアリス2010に収録されてた「はるうられ」も同梱される豪華仕様なので、アリス2010を持っていなければ抱き枕目当てではなくても豪華版がおススメです。( 2021年1月13日現在であれば追加生産分ゲットできます ) ← FANZA・げっちゅ屋共に2次入荷分は終了したようです。

2020年発売作品の中でも屈指の遊べる美少女ゲーム、ちょっとでも気になっている方であれば是非購入をおススメです。

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