放課後シンデレラ

引用元:HOOKSOFT

評価: C+
初めて複数買いしたキャラデザの可愛いさ

■作品の基本情報 (敬称略)
発売:2020年8月28日
メーカー:HOOKSOFT
シナリオ:此ノ花しな、水越ナゴ、川波無人
原画:RINKS

■キャスト(敬称略)
田寄 多乃実・・・・八ッ橋しなもん
長南 陽佳・・・・・小波すず
築島 つくし・・・・みたかりん
宇佐川 雪子・・・・北大路ゆき
王城 茉莉愛・・・・柚原みう

ちょっと色々バタバタしていたこともあり、大分久しぶりの投稿となってしまいました。2020年の8月は気になる作品が多くあったのでそれまでにはバタバタを解消したいと思い動いておりましたが、なんとか片付きまして無事月末エロゲの日を迎えられました。
さて、そんな2020年8月作品として、まずはこちらの作品からレビューしていきたいと思います。
「放課後シンデレラ」はHOOKSOFT20周年プロジェクトだそうで、この業界で20年はすごいなぁとただただ感心するばかりです。
早速作品の紹介をしていきたいと思いますが、本作のテーマに「下校に起こるドキドキ」というものがあります。OPムービーとかHPをご覧になった古い時代のギャルゲーをご存知の方は「トゥルー〇ブストーリーかな?」と一瞬思うかもしれませんが、実際やってみるとそこまでトゥルーラ〇ストーリーはしていない点はご注意ください。
ですが、見ての通りキャラクターの可愛さは群を抜いています。あまりの可愛さに生まれて初めて複数買いしてしまいました。 ( 尚、特典はテレカ派です )
20周年作品でキャラクターも可愛い、と期待値かなり高いところからのスタートになっているので、その辺評価に跳ね返った感も若干ありますが、いつもの感想いきたいと思います。

■シナリオ
下校に起こるドキドキがテーマの一つということで、一旦離れた地元に帰ってきた主人公がその時の出会い等々を期に、下校時の行動を変えなんやかんやヒロイン達と交流を深め恋心を育むような感じになっております。
シナリオを読み物として楽しむというよりは、キャラゲー萌えゲーに分類される作品になるのかなと。なので思いもよらないストレスがかかるような苦いお話のようなものは出てこなくて、ちょっぴりしんみりする場面もあるけれど、基本的にはヒロインとの交流を通して甘酸っぱい青春を楽しむつくりになっていると思います。
HOOKSOFTの作品にはあまり縁がないので他と比較ができないのですが、主人公のぶっ飛び具合はそこまででもないですが、他は基本的にSMEE作品テイストだと思えばだいたいあってる気がします。サブキャラ・モブキャラの言動とか、演出とか、一部BGMもそうかな?
その辺りは好き好きなのであまり気にすることもないのですが、この作品の根幹である下校部分のつくりの問題なのか、複数ライターが影響しているのかはわかりませんが、ちょいちょい話の整合性がとれてない部分がでてくるのはがっかりポイントです。
反対に嬉しいポイントとして、( 誰のルートとは言わないですが ) 個人的に大好物な数年後の結婚生活が描かれていたのが嬉しかったです。あとは特別シナリオで語る部分はないかなぁと。

ただ、最後にこれだけは言いたい。
茉莉愛ルートの締めは適当すぎ。

■CG
この作品随一のセールスポイントはここでしょう!
とにかくキャラクターが可愛いし、CGも素晴らしい。個人的にどの作品にもあってほしいピロートークCGも4キャラ分完備されてて大満足です。キスシーンCG ( マウストゥマウス ) がなかったのは残念ですが、その他にも好きなシチュエーションの新妻・ウェデイングドレス・親子ショットと私得なCGだらけ。
あんまり注目はされないであろうマニアックなところをあえておススメしておくと、多乃実が屈んでいるシーンで、絵的にはまったくフォーカスされていないけどうっすらみえる太ももが最高だったので是非見てもらいたいです。

尚、心底どうでもいいですけど、主人公の裸体(筋肉)は表現のばらつきがあります。

■キャラクター
まずはモブキャラからいきましょうか。シナリオの項でも述べたようにSMEEテイストのキャラクターが盛りだくさんでいい味出してます。フルボイスなのでモブだけのコントも十分楽しめるのはいいところ。クラスメートのモブのイカレ具合(褒めてる)はSMEEを知っている方であればご想像の通りです。
一方サブキャラクターは声優さんも豪華な顔ぶれで気合を感じます。女性キャラは全員いい味だしていてルートがないことが悔やまれること請け合いです。特に陽佳のギャル仲間であるミサちは色んな所に顔を出しますし、いい娘っぷりも滲み出ていますのでFD待ちの人はかなりいることでしょう。
私個人的には新聞部の面々が好きだったので新聞部ルートは期待したいところ。
そんな中、サブキャラなのに全てを持っていったと言っても過言ではない演出があるのが茉莉愛のお母さん。 その立ち絵あるの!? と突っ込まずにはいられない。

さて、そんな濃い面々のサブ・モブキャラに囲まれてはいますが、メインヒロインたちはその面々に負けないくらい可愛いが詰まってます。ヒロインたちは個別で感想いってみたいと思います。

◆田寄 多乃実
多乃実はなんといってもまずはその声でしょうね。CVは八ッ橋しなもん様なのですが、癖になるいい声しているんです。序盤はアレ?ちょっと他のキャラと比べると浮いてる?って思う方がもしかしたらいるかもしれませんが、数回一緒に下校する頃にはその声が心地よくなっていること間違いなし。
そしてその声がよくマッチするヒロイン中No.1 の無邪気さ。この娘は一緒にいることがとにかく楽しい。パートナーっていうとちょっとニュアンスが違うような気がするんですけど、ずっと一緒に遊んでいたい相手ですね。
欲しかった特典テレカの一角。

◆長南 陽佳
陽佳はまさしくパートナーっていう間柄が似合う関係です。お互いわかっている感があって安心できる相手です。ギャルって言うほどギャルしてないような気もしますが、幼馴染成分・恋人成分は十分満喫できるでしょう。あ、下着が一番ギャルかもしれない。
関係ないけど陽佳ルートで出てきた「あたしの〇はマジ〇」は爆笑しました。

◆築島 つくし
つくしは最初から最後まで可愛いの詰め合わせです。いや、見てくださいよ聞いてくださいよ!見た目も声も可愛いでしょう?謎ポーズの立ち絵も可愛いし、身長が低くておっぱいが大きいとか、もうそれだけで可愛いでしょう。
つくしは割と最初から好感度高いですが、こんな可愛い後輩に慕われて断る男がこの世にいるだろうか?いや、いるわけがない。
恋人になってからも全部が可愛いので、可愛いに飢えている人はつくし一択でしょう。
また、基本的にヒロインみんなエロスには積極的なんですが、個人的本作エロのツートップはつくしと茉莉愛です。尚、つくしテレカは2枚お招き致しましたことをご報告いたします。

◆宇佐川 雪子
立ち絵が一番好きなのは雪子先輩です。正当派の可愛さというと語弊があるかもしれないですが、5ヒロインの立ち絵を並べて1キャラ選べと言われたら雪子先輩ですね。そして胸もでかい。立ち絵で一番エロい胸が描かれているのは雪子先輩。異論は認める。そして立ち絵でもう一点好きな部分は口元です。雪子先輩の口元可愛い。
と、ここまでは見た目的な部分ですが、雪子先輩の可愛いところは自宅での独り芝居の荒ぶりっぷりです。一人で色々考えて感情が暴走してからの冷静になる部分のギャップは雪子先輩の見どころのひとつです。
そしてもう一つ是非とも見てもらいたいのは、エンディング手前で雪子先輩と主人公の身長差がわかるCGです。全ヒロインのCG見渡しても意外と身長差がわかるCGってなくて、そんな中このCGは理想の恋人の身長差で距離感がすごくいいので必見です。

◆王城 茉莉愛
各キャラキャッチコピーがついていますが、一番体現してるのは茉莉愛だと思います。王城茉莉愛はお嬢様。ちょっとありえないレベルのお嬢様です。で、超絶なお嬢様っぷりが堪能できるし、作中ツートップの片翼を担うエロさも発揮してくれて、キャラクターとしてはすごく好きなんですが、なんですが、悲しいことに色々不遇な気がします。(シナリオとか、さ )
特にラストは強烈なキャラクターの茉莉愛お母さんに持って行かれます。エピローグもアレな感じで全体的に悲しいです。。

■エロス
キャラクターの項でも少し触れましたが、全ヒロインエロに積極的で非常に素晴らしい。HOOKSOFTおなじみ(?) のコンフィグでエッチシーンの衣服の半裸・全裸が選べるのもCG的にお得感があって嫌いじゃありません。場合によっては、服のありなしが選べるせいで体に触れている部分が少なくなっている原因になっている気がしないこともないですが。。
各キャラシーンは4回ずつあって、中には口だけでシーンの一回分消費しているキャラもいますが、気にするほどでもないとは思います。
また、全ヒロイン胸が大きいのでその点でも非常に私得。でかいおっぱい万歳!!
そして、今回のエロスシーンは全ヒロイン直接的な淫語連発しております。これも好きな人は嬉しい部分ではあるでしょう。他ヒロインもよかったですが、特につくしがエッチな単語連呼しているのには予想以上にくるものがありました。( どこにとは言いません 笑 )
反面、少し残念な点も書いておくと、ヒロインは積極的でいいんですが、主人公の手札が少ないというか、、、もう少し色々攻めても良かったのかなぁとは思います。
それに付随して挿入して発射すると割とすぐ終わってしまうパターンが多いのも残念ではありました。大分個人の嗜好ではありますけど、挿入での複数回シーンが好きなので一回くらいはそういうのがあっても、と。テキストではその後朝まで~という部分もあるんですけど、そこが文章でさらっと流されているのは悲しかった。

■ボリューム
システム的に共通っていう感じでもないのですが、プロローグ1時間30分、1週目のヒロインは3時間、2週目以降はスキップ込みで2時間くらいのボリューム感です。下校システムはヒロインとの交流以外の部分もあるので、そちらもコンプリートしようとするともっと時間はかかると思います。

■クオリティ
立ち絵・表情差分・服装差分が多いところに気合を感じました。多くはないですが、エフェクトで溜息などもあります。
また、コンフィグ周りで不足しているものはないと思います。あって嬉しい機能ではエッチシーンの中・外の固定設定ですね。これって実際のシーン中に選択肢で止まることなく進めるので、私としてはシーン中にフィニッシュを選択させるメーカーさんには是非とも実装必須でお願いしたい機能です。エッチシーンの衣装半裸・全裸選択機能についてはCG面では嬉しいですが、シーンとしてはテキストにあった状態であってほしいので、選択肢にもう一つ追加して「テキストに合わせる」みたいなのがあると嬉しいです。(学校の空き教室でしているのに全裸とかどうよって思うときもあるので)
不具合や目立つ誤字脱字のようなものも記憶には残っていないので、その辺りも問題ございません。
1点気になったのは、やはりシナリオの整合性ですかね。下校イベントで連続していないからなのか、それとも順番を間違えたのか、初めて一緒に帰るのにそうではないような言動だったりしたのはマイナスの印象です。とはいえ、不満だったのはそれくらいで、丁寧につくられていると思いました。

可愛いヒロインと一緒に下校してイチャイチャできる、自分にはなかった真の放課後(笑) をお求めのあなたは是非とも本作で青春をやり直してみましょう!

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