まおかつ！ 〜魔王と勇者のアイドル生活〜

引用元：Wonder Fool

評価： D+
ジャンルなんだったっけ？

こちらのメーカーの作品は初めて購入しました。相変わらず体験版はやらずに購入です。購入動機としては設定が面白そうだった、ライターが1名、キャラクターも嫌いじゃない、CVに好きな人が多いといったところになります。
ライターが1名ってところで重要になってくるのは、少なくとも1名なら話の整合性がとれているだろうということと、後はそのライターの作品が自分にあうかどうかっていう部分なんですが、冬野どんぶく先生の作品には触れたことがなかったので、過去にどういう作品に関わっているかを調べたところ、割と評判がよかった戯画の「アオナツライン」でシナリオ2名の内の1名だったということで、であればまぁそこまで自分の求めるところと乖離することもないだろうという楽観的な思いからになります。 ちなみにアオナツライン自体未プレイなので詰めが甘い部分はあったかなと。
まぁ見ての通り私の感想としては評価は低いんですけど、シナリオが合う合わないということでもない気がするな。なんだろう、全体的に漂う低予算感？それなのにこの価格？う～ん、少なくとも次に同じメーカーの作品を発売日に買うことは躊躇われますね。
一言感想はジャンルなんだったっけ？って記載していますが、大枠でいうとキャラゲーになるのかな。キャラゲーにしたって個人的にはちょっと雑すぎる印象受けましたが、まぁとにかくキャラクターがエロいことしていれば満足っていう人向けになる気がします。エロ自体がこれでいいのかっていう思いもありますが。。

■シナリオ
異世界に召喚された日本人が勇者として魔王を倒す。でも実は魔王は倒してなくて異世界には存在していなかった「アイドル」として育て、エンターテイメントとして世に普及させよう、その活動の中での元魔王・現アイドルのヒロインとの交流を描くって話です。共通は冒頭に魔王要素・勇者要素がちょろっと出てきて、その後アイドルとして活動していくためのレッスンや活動初期のお話で、個別でヒロイン毎のソロ活動になるんですが、全ての要素が薄い。前日に共通・リゼルート、当日にイブリン・カレンルートを攻略後に記事書いてますが、何があったか思い出せない程度には印象に残っているものがないですね。
キャラクターは立っていると思います。ヒロイン3人とサブ2人はそれぞれ個性があっていいと思います。そのメンツがわちゃわちゃやっているシーンなんかは、可愛い女の子がキャッキャウフフしているのが嫌いじゃない人ならほっこりできるでしょう。ただ、そこにドラマがあったり感情揺さぶられるようなこともあんまりないですね。ボリュームがあるわけでもないので、そういうシーンがたっぷりあるってこともないですし。
共通はそのわちゃわちゃを楽しむとして、個別ルートに入れば1キャラ毎に掘り下げがあってもう少しドラマがあるかと思ったら、3ヒロイン進み方はほとんど同じで驚異のエロス5連発、合間にもうしわけ程度の個別ストーリーが展開します。。
いや～、、、キャラゲーにしたって個別くらいもう少し話の展開変えるとかなかったのかなぁ。。。
エピローグも特になくあっさり終わるのは、業界的には珍しくないんですかね。私がプレイした作品の中ではあまり見かけないことだけは確かです。
尚、作中随所で一夫多妻制であることに言及しますが複数プレイとかハーレムとかそういったものは一切ございません。

■CG
8割はエロシーンですが、CG単体として見れば綺麗です。イブリンのウェディングドレスとか最高ですね。基本全キャラ胸は大きいのでそのあたりもそそります。日常シーンのCGをもっと見てみたかったですが、あの構成でボリュームでは描くところないよなぁ。

■キャラクター
ヒロイン3名、サブ2名はいい感じに個性出ていると思います。出ているんですけど、それが発揮される部分はそんなに長くないのは悲しいところ。サブキャラなのに見方によってはイーリスが目立っていると言えなくもないですかね。イーリスは苦労人でお堅い雰囲気なのにアイドルとかやっちゃうギャップが私的作中最萌えキャラなのに、サブキャラでルートはございません。豪華版か通常版早期予約特典で「らぶらぶあぺんどでぃすく！」なるものがありエッチシーンだけ1回あるのがせめてもの慰めか。
他のキャラも基本的に声優さんが素晴らしい演技しているんですが、いかんせん話がね。。アイドルなので歌もたくさん歌っているんでしょうけど、主題歌以外のボーカル曲はございません。

あと、唐突な顔芸に笑う。

■エロス
個別ルートがワンパターンならエッチシーンもほぼほぼワンパターンです。キスはほとんどしません。基本的にはシーンに突入したら胸とデリケートゾーンは解放済みで、だいたい前戯とかなくて挿入します。で一回出すとCG変わって2回戦に突入します。胸でするとか口でするパターンもありますが、基本は前述の通りです。一回戦で複数パターンのCGはないものと思った方がよいでしょう。なんだかなぁ。
尚、各キャラ５シーンあります。

■ボリューム
共通2時間前後、各ヒロインが2時間前後で10時間はいかないくらいかと。個別ルートはほとんどエッチしている時間ですね。それに気づいたらクリック連打するんで1.5時間くらいでおわると思います。
え？これフルプライスですけど何か？

■クオリティ
コンフィグ周りは必要なものは一通りそろっているかと思います。バックログからシーンジャンプ。使ってないですけどタッチパネルUIって項目もありましたのでタブレットでもいけるんですかね。前回レビューの「pieces」で触れたボイス登録機能があったのは非常に嬉しいんですが、登録したくなるセリフがなかったのは残念です。
そしてコンフィグ画面は何故か凝っていてドット絵時代のRPG画面を彷彿とさせます。
バックログ画面も背景がRPGのマップみたいになっているんですけど、そこ凝るなら内容もっとどうにかして欲しかったというのが素直な感想ですね。
フルボイスではないですが、登場人物はほとんどヒロイン３名とサブ2名で事足りるのでなくても困りません。

冒頭でも書きましたが低予算感がすごいんですが、BGM10曲・ボーカル曲1曲って少ないよなぁ。OPムービーの曲とエンディングの曲同じだし。BGMの数なんて気にしたことなかったですが、調べてみたくなって直近のゲーム見てみたら平均20の後半はありましたね。1作ヒロイン1名の9-nine-(ここいろ)ですら14曲・ボーカル2曲あったこと考えると圧倒的な少なさでびっくりしました。
こんなにマイナス面ばかり書きたくもないですけどまだあるんで書きますが、冒頭の誤字脱字多すぎません？冒頭に集中しているだけで他の部分にない、と思ったらそんなこともなくあるんですが、それにしたってってレベルで目立ちます。ついでにいうと特典の「らぶらぶあぺんどでぃすく！」にもあって、誰も通しで読んでないの？と言いたくなります。

声優さん目当てか原画家さん目当てで、内容なんて気にしねー。フルプライスの出費なんで屁でもねーって方以外にはお勧めしません。

まおかつ！ 〜魔王と勇者のアイドル生活〜